図解・人狼殺

人狼殺の攻略法を徹底図解

6人初心者局・人狼の立ち回り・基本編

今回は、6人初心者局で、自分が「人狼」を引いた場合について、基本的な戦術を説明していきます。


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まず6人局の人狼のミッションとして意識したいのは:

  • 対抗で出てくる真占い師を吊る
  • 対抗真占い師の相方狼位置をしっかりデッチ上げる
  • 相方とのライン切りはしておく
  • 狩人の位置をしっかり考えておく

というところです。


村人陣営の4人に対して2人の狼で対抗していくのでかなり大忙しです。しかも嘘をついて、その嘘をディフェンスしていく必要があるという大変な役回りです。ただし村人陣営と違って少しですが2人で事前の打合せができることと、相方の位置が分かっているという有利さがあります。


慣れないうちは、人狼を引くと嫌だなと思うことが多いと思います。嘘をつくのは難しいですし、それを見破られるのは切ないものです。だましきって勝てば勝ったでなんだか罪悪感が残ったり。


でも人狼ゲームが成立しているのは、狼をやってくれている人がいるからです。自分が狼を引いた場合は、精一杯頑張って村の人に強敵を提供したいものです。ここは心を入れ替えて村人をカミカミしていきます。村人側は人狼さんには感謝の心を忘れずに!




占い騙り・出るタイミング

6人局では人狼陣営は2人のうち1人は占い師COして出るのが普通です。出ない選択肢もないわけではないですが、なりを潜めているだけでは人狼をやっていてあまり面白くありませんしね。


まず人狼は2人いて、お互いの位置が分かっていますので、発言順をみてベストのタイミングでどちらが占い師を騙るかどうかを決めた方がいいですね。

真占い師より先に順番が回ってきたとき

例えば図1の状況を考えます。自分が1番、相方が3番の2人狼、発言は6番から始まったとします。そして6番は占いCOをせず、真占い師がまだ出ていない盤面です。

図1f:id:linkedsort:20190204105212p:plain

基本的には「最初に発言順が回ってくる方が占い師で出て、発言順が後ろの人は考察でうまく真占い師を吊る流れにしていく役目」というフォーメーションが強いので、1番が占い騙りで出ることを優先したいですね。最初に出てくる占い師の方が、村側にとって印象よく見てもらいやすいですし。

占い騙りの占い先・ランダム白の場合

さてではどこを占うか。ここでは「6人初心者局・初日噛みなし」部屋でランダムで白が出るルールのときを考えます。


気をつけなければならないのは、真の占い師に白を出すと即破綻してしまう、ということです。自分が白結果を出すということは、その白出し先は嘘をつかない真の村人ということになります。その人が対抗占いで出た場合、自分の占い結果の矛盾がその場で確定してしまいます。


なので、占い師が出ていない盤面で白をだれかに打たねばならないとなると次の選択肢があります:

  • 既に発言が終っている人に白出し(ここでは6番)
  • 相方狼に白出し(ここでは3番)
  • まだ発言のない場所に白出し特攻してみる(ここでは2、4、5番、村目線では3番も)


もちろんランダム白部屋なので、どこを占っても不自然ということはありません。ただすでに発言が終っている6番に白出しした場合、村目線では「安全なところ(破綻リスクのないところ)に白を打ってきたな」という印象が少し出てきます。


安定なのは相方狼に白出しすること。ただし相方ではないか、との疑いを真っ先にもたれるフォーメーションですので相方がへまをするとあっという間に2狼の場所が見抜かれるリスクがあります。


そして発言のないところへの白出し特攻。「白出し特攻」というのは、白を出すことで破綻のリスクがあるところに、あえて白を出すことです。6番から発言がはじまって1番が自分ですから、まだ発言がないのは2、3、4、5の4人。そのうち3番が相方と分かっていますので2、4、5の3人のうち1人は占い師がほぼ確定です。


つまり2、4、5番から一人を選んで白を打つというのは3分の1で破綻するギャンブルです。これは実際かなりやりづらいですし、自分も何度もこれで破綻したことがありますが、その時点でかなり狼陣営苦しくなるため、少し経験してくると白出し特攻を3分の1の確率で決めていくということは相当やりづらくなります


ただそのリスクを押して2、4、5番への白出しが成功すれば、相当好印象なうえに相方に加えて2、4、5の白を出した人の真目があがり、有利にゲームを進めることができます。


一長一短あるところですが、自分は6番(発言が終っている人)に出すか、相方に出すかの2択でいつも考えます。

占い騙りの占い先・初日占い先選択ありの場合

次に「6人初心者局・初日噛みあり」部屋で占い先選択あり、黒が出る可能性があるルールのときを考えます。


白を出す場合の選択は噛みなし部屋でのケースと同様です。それに加えて黒を打つ選択肢があります。黒を打つ場所はどこでもよいですが主には:

  • 真占い師がいそうな場所
  • 相方狼

あたりが戦術としてはありますね。真占い師が出る前に、その人に黒が打てればかなり強い形が作れます。「黒をだされたので占いで出るしかなかったんですよね」というレッテルを真占い師に貼れればかなり強いところです。


ただし、対抗占い師にとっては白を出しても黒をだしても何を言っても自分はニセ占い師だとばれているので良いですが、ほかの村人に黒を出してしまうと、その人にも自分がニセだとバレます。これは結構6人村ではキツイ展開になりかねないので注意が必要です。


なので例えば図2の盤面、発言が4番からはじまり、1周目の残り発言が1番の自分と、2と3番(相方)だけの状況でまだ占いが出ていない、となると2番に黒を打ちたくなります。2番が真占い師である可能性が高いですしね。

図2f:id:linkedsort:20190204210530p:plain


また相方狼に黒を出す作戦もありです。黒囲いと呼ばれる戦術ですね。これは自分が真目をとれれば相方が噛まれる、自分が真目をとれなければ相方が生き残りやすいというもので、6人部屋ではかなり強い作戦だと思います。


強烈なライン切りの関係になりますが、ここで黒を出された相方は本気で対抗占い師とともにニセ占い師を吊ってしまうとマズイことになります。黒を出された相方は黒くなって、ニセ占い師の真目を上げていく方針が強いことが多いです。

占い理由

占い先を選べる場合(ランダム白ではない場合)に注意したいのは、占い位置が自然かどうかです。「セオリー通り」で通用する自分の左隣以外を占い先という場合は、それなりに理由が必要です。

  • 正面を占いました
  • COで逃げられないように右を占いました
  • 名前が〇〇で気になったので占いました

なんでもよいですが、一言添えないと黒くみられがちです。特に黒結果を出す場合は。そこは考えておいてシッカリ占い結果の直後に言う方がいいですね。

COで逃げられないように右を占った」というのは、左の場合は占い結果で黒が出た場合、次の順番で占い師COするなどの対策ができますが、発言が終っている右に黒が出た場合、その右の人は即座に対応できないという点で強い選択肢です。

ただし黒ではなく、右に白出しという形になると、占い師にぶつかって破綻するリスクを回避して発言が終っているところに白を打ってきた、と思われる場合もあり、一長一短というところです。




真占い師より後に順番が回ってきたとき

例えば図2の状況を考えます。4番から発言が始まって、5番が占いCO・6番に白出し、自分が1番、相方が3番の2人狼という盤面です。

図2f:id:linkedsort:20190204112950p:plain

ここでもやはり、遅く出る相方よりは前の順番の1番が占い出る方がよさそうです。3番の位置は投票直前の発言位置ですので、吊り誘導をうまくかけられるかもしれません。最終発言に占い師がいる場合、その人は審判の俎上に上がっているわけで、村人はあまり吊り誘導には乗りません。必ず対抗を吊推すに決まってますので。


ただそこは逆手をとって「もし相方狼がいるなら、この順番で出てきませんよ」といって印象をよくしようとする流れはあり得ます。ただ2周目の自分の発言のあとに、それについて白かったと言ってくれる人がいないと村目線の説得力をもたせにくく、ちょっといやな発言順なのはたしかです。


占い師がすでに出ている盤面では、先ほどのように破たんリスクはないので、白を出すならどこにでも打てます。ランダム白であれば占い師以外から適当に白出し先を選びますが、ここで相方を選ぶ必要は先ほどと違ってありません。白出し先の選び方としては:

  • 発言がしっかりしていている村人
  • 意表をついて相方

ぐらいが無難です。自分の白出し先の人が怪しいと自分がもの凄く不利になるのが6人村の現実だったりします。2番目に出てくる占い師なので別に相方に出す必要はまったくなく、そこでラインを見るのはおかしいのですが、それでも白出し先には白くあってほしいのが現実ですので、白い発言をしてくれるところに白をだすのが無難でしょう。


同じ理由で「意表をついて相方」というつもりでも普通にラインをみられることがあり、意表をついている意図が有効に働かない可能性も結構あります。なので意表を突こうとかは考えない方がよさそうです。


ニセ占い師としての発言

6人局のニセ占い師として出ている場合の発言のポイントは:

  • 対抗占い師をしっかり叩く
  • 対抗占い師の相方位置をしっかりデッチ上げる
  • 対抗占い師のほかに叩くなら相方狼がおすすめ(相方に白を出していない場合)

です。

6人局ではしっかり村の投票行動を意識して発言をしていきます。方々叩いてヘイトを集めてしまっては勝てません。ここで6人のうち4票を相手の占い師に投票させたいわけですが、自分と相方狼の2票は相手に投票、対抗占いは自分に投票まではほぼ確実だとして、残り3人のうち2人を自陣営に取り込めばよいわけです。


対抗占いは確実に自分投票してくるので、ここは存分に叩きます。黒要素をしっかり挙げていきたい。相方狼も存分に叩いて大丈夫。自分が黒くなって見捨てられない限り、いくら叩いても相手投票してくれると信じて叩き切ります。あと最大限叩いてよいのは村一人のみ。ただしほかの2人の票が対抗占いに行くと確信できるときのみです。


なので相方に白結果を出していて、触れるわけにはいかない場合、村の1人を選んで叩きます。対抗占い師の相方狼と決めつけるべくガッチリ叩きを入れます。ラインが説明できなければ「単体で黒い」として個別に叩くのもよいですが、村目線でしっかり納得のいく説明が必要です。


このあたりの票読みはしっかりしておきつつ、全員にすりよって「ヘイトを買いたくない狼に見える」という定番の批判は受けないようにケアするところが重要です。


発言時の注意点


騙るときの発言の注意点として、以下を意識します。

相方狼にはしっかり触れる

相方に白を出していない限り、触れていないとラインをみられます。なぜなら狼心理として、相方に触れにくい部分があるからです。嘘はつきづらいものですからね。


優秀な村人はそこをしっかり見ていて「なぜ触れなかった?」と疑問視する流れができてしまいます。

ランダム白かどうかをしっかり把握

ランダム白の部屋で「〇番さんを占って」と言ってしまったり、ましてや黒をだしてしまったりするミスがあると終了です。「占って」発言はうっかり真占い師も言ってしまう場合がありますが、特にほかに黒要素がない場合、この失言だけで吊られるのが6人局の厳しい掟です。


でも実際、狼で占い騙りしていると、思わず言い間違えるんですよね。なのでこの失言を捉えて吊推すのは村側として十分強い選択です。


ちなみにランダム白での占い結果の表現にはいろいろありますが「〇番さんが占われて」は発音が難しくてごちゃごちゃした挙句、占ってと言い間違いかねないのでお勧めできません。おすすめは:

  • 〇番さんがランダムで白でした
  • 〇番さんが白でした

あたりだと思います。特に下の「〇番さんが白でした」「〇番さんが黒でした」はランダムであってもなくても同じですのでおすすめです。ここで無駄につまづきたくないですよね。






占いに出ていない狼の役目

占いに出ず、潜伏している方の狼は気楽かというとそうではありません。むしろ狼陣営の勝敗は潜伏している方の狼の手腕にかかっていると思った方がいいです。基本的に占い出た方の相方は真占い師との真目争いに忙しいので、潜伏側はその他の仕事を担当します。

狩人位置の特定

まず意識したいのは、狩人の位置を特定し、噛み位置を考えることですね。村側の発言のなかで「狩人は潜伏した方がいい」など狩人に呼び掛けている発言を自然にしている人などをチェックしておきます。自分が狩人でないことを透かせているようにとれますよね。


こうした発言を呼び込むため、初周自ら「狩人は潜伏の方が強いんでしょうかね?どうなんだろう」みたいなカマをかけて反応をみていく、というものありかと思います。狩人あぶりだしに思われないようにはしたいですけれども。

白を出されていれば、白くなる

相方から占い位置に選ばれ、白が出されている場合はとにかく全力で白くなることを目指します。それによって相方が単純に白い印象になります。

相方占いをフォローする

例えば図3に挙げる盤面を考えます。2番からはじまり、3番占いCO・4番に白出し、5番相方狼・占いCO・6番に白だし、自分は1番の狼、という盤面。

図3f:id:linkedsort:20190205214814p:plain

ここでは1番の投票直前という発言位置からして、村の投票全体をコントロールできる立場にあります。

  • 自分は3番さんを怪しくみています。
  • 3番さんの黒要素:〇〇
  • 一方で5番さんは真目が高いと感じている。
  • 5番さんの白要素:〇〇

というような形の発言で、2人の占い師ともにきっちり考察に入れて、3番がやや黒いので、今日は3番に入れます、という形で発言を終えておきます。

相方占いが黒ければ容赦なく切る

相方の占い師の発言がどうにも黒くて挽回できないと判断した場合、気持ちよくラインを切りに行って強烈に吊推します。プランAの真占い吊りが叶わなければ即、プランBの身内切り作戦にスイッチします。


図4は図3の続きで、自分が1番で5番の相方狼を結局身内切りで吊った盤面です。相方を吊りたくはないですが、発言が黒くて票が集まると判断したら相方を切りに行きます。変に助けようとして目立った投票行動になると、占われて即アウトになる可能性が高まります。

図4f:id:linkedsort:20190205214835p:plain

ここで夜、だれを噛むか悩むところですね。3番の真占い師を噛みたいのはやまやまですが、狩人が護衛している可能性が高く厳しいと読んで、村目線白が確定している4番さんを噛みます。狩人が透けていれば狩人を噛みます。ここで狩人GJを食ったら詰みですので。


図5は4番を噛んだ盤面。

図5f:id:linkedsort:20190205214855p:plain
2番か6番で狩人COがでてくることが予想されますね。ここではやはり最速で「狩人CO、3守り」(守り先は真占いの位置が普通)とチャットで出る準備は必須です。あとは占い先と狩人がどこにいるかで負け確定か、生き残る道があるかが決まりますね。


図6は2番が占われ、6番が狩人だった場合。自分もしっかり狩人COします。

図6f:id:linkedsort:20190205220839p:plain

ここはもう1番と6番の信用勝負。初日に相方をどれだけシッカリ叩いていたか、身内切りのうまさが勝敗を決する場合が多いです。ここでうっかり真占いに投票していてこの場面を迎えてしまうと苦しいですね。やぶれかぶれでガッツリすり寄るしかないです。


図7は6番が占われ、6番が狩人だった場合。そしてウッカリ最速狩りCOした1番破綻の盤面。

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6白確定で、6が狩人だった場合、対抗狩りCOした瞬間負け確定です。この場合は狩りCOしてはだめなのですが、苦しい場面ですね。6番は確白なのであわてて狩りCOする必要はなく、たっぷりためてから狩りCOされたらもはや為すすべなし。これはもう仕方がないですね。


また上記以外にも、確定真占い師から自分に黒をだされたら、もうその時点で反省会ですね。これはもう占い師がうまい、ということでほめるしかないですね。





まとめ

今回は6人初心者局の狼の立ち回りについて、基本のシナリオをまとめてみました。嘘をついて村人をだまして勝たねばならないので、ちょっといやな役回りだと思う方も多いかもしれませんが、終ったあとで「gg(=Good Game、いい試合でした)」と村人に言われると嬉しいですよね。


ここでは基本シナリオを挙げていますが、人狼陣営は色々な騙りのパターンを駆使してレアな盤面に誘導するなど工夫する余地もたくさんあります。人狼陣営の創造力によって6人村のバラエティが支えられている部分もありますよね。人狼をうまくやれるようになってはじめて人狼ゲームが本当に楽しめる感覚になりますね。頭脳ゲーム感がかなり出る役回りですからね。