図解・人狼殺

人狼殺の攻略法を徹底図解

6人初心者局・村人の立ち回り・基本編

今回は、6人初心者局で自分が「村人」を引いた場合について、基本的な戦術を説明していきます。


f:id:linkedsort:20190130221737j:plain

6人初心者局での役職構成は: 

  • 村人:3人
  • 占い:1人
  • 狩人:1人
  • 人狼:2人

です。


まず6人局の村人のミッションとして意識したいのは:

  • 占い師の真偽を見極める
  • 発言を伸ばして狼をあぶりだす
  • 狩人でないことを悟られない

といったところです。

以下に、基本的なゲームの進行を説明していきます。主に盤面上の動きを説明していきますが、これはあくまでもゲームのベースになる背景の動きです。この上に発言の内容、考察が重なって様々な状況が展開していきます。これを楽しむためにも基本の流れを掴んでおくとよいです。




1日目の昼・1周目の進行

たとえば初日初周、占い師が出ていない場面において、村人はあまり情報を落とすことができません。図1の状況では、盤面上情報がほとんど落ちていません。

図1f:id:linkedsort:20190130220653p:plain
それでも「なにも話すことがないので次に回します」というような発言では狼陣営に黒塗りされて困ることになります。「村利がない」といった黒塗りするための、絶好の口実を与えることになります。

定番のフレーズ

ここでは、初日1周目によく言われる定番のフレーズをいくつか挙げます。

白位置・黒位置を挙げてほしい

定番のセリフですね。理由をつけて白く思う位置、黒く思う位置を挙げてほしいというもの。人狼ゲームはみんなが考えをぶつけ合って人狼を見つけていくゲームです。黙られてしまっていてはただの運ゲーになってしまいますよね。

時間いっぱい話してほしい

「村のみんながたっぷり話すことで、狼も話さねばならない空気を作る。これによって話せない狼をあぶりだすか、長く話させてぼろを出させたい」ということですね。ただ発言稼ぎをすればよいというものでもなく、発言を伸ばすというよりは、考察を伸ばすことを希望したいところです。


ただしこうした進行論は狼陣営でももちろん話せますので、これを言ったから白い、という進行論はないです。ないですが言わないと黒くみられる場合があります。


正直、占い師が揃ってこないとなかなかはっきりしたことは言えないのが普通ですが、それでも言葉の印象を述べていくとよいですね。「初日の印象」が大事だという有力プレーヤーも少なからずいます。彼らは人狼の経験値が高く、数多くの発言を聞いていますので直感が磨かれている部分があります。実際有力プレーヤーは声色だけでかなりいい線の推論をしてこられる場合があります。


そうした感性を身に着けていく意味でも、自分の印象を村に披露して語り合うのがよいですね。仮に怪しまれたとしても、どういう言葉が怪しくみられるか学んでいくことができます。

今日は占い真偽を決め打ちする

初心者村なので、初プレイに近い村人もいますので基本の進行論を確認しておくのは重要です。「6人村は初日に狼を吊らないと村は勝てない。占いが2人出た場合、そのうち1人は人狼。占い以外の4人にもう1人狼。となると1人狼吊れる可能性の高い占いのどちらかの真偽を見極めて吊る必要があります」という説明があると親切です。

狩人は出ないでください

これもよく聞きますが、気を付けた方が良い表現です。自分が狩人でないことを透かしてしまっています。あと一人の素村が役職なしを透かしたらもう狼目線、狩人位置が確定してしまいます。これも初心者村なので親切心から発言されていると思いますが、デメリットが多い発言です。

初心者局なので特に言いたくなる気持ちは出てきますが、これを言っていいのは基本的にCOした占い師のみです。占い師COしていれば狩人でないのは明白なので「狩人でないこと」を透かす発言に問題はありません。




最初の占い師がCO

4番から発言がはじまって、5番が占い師CO→6番に白だし、6番に特にCOがなく、次が自分の1番である盤面だとします。占い師が1人だけCOしている盤面です。

図2f:id:linkedsort:20190130222122p:plain

このときは占い師が出ていますので、占い師の印象は特に慎重に考察したいところです。占い師が出ているあとで雑談を続けると少し印象が悪いとみられるケースがありますしね。


言葉自体の捉え方は人それぞれですので、その時の印象を素直に述べればよいですが、盤面の形だけをみると、5番が占いCOして、まだ発言をしていない6番に白を出しているわけですから、これは「白い=村人陣営っぽい」という印象が少しあります。


なぜなら、5番が狼のニセ占いで6番に白だしし、仮に6番が占い師COした場合、5番のウソが即バレてしまうからです。6人局で白が出た人は基本的に役職の騙りをしません。ということは自分の白出し先に占いCOされた場合、真の占い師は1人しかいないため、自分が占い師であるはずがない、ということになってしまうためです。


そういう破綻のリスクをものともせず、発言がまだないところに白を打てるのは、真の占い師っぽいと判断するか、あるいは5番ー6番で2匹の狼がいるという印象になります。


ちなみに「次に対抗占いが出てくるだろうから、そのときに精査する」という発言はあまり好まれない傾向があります。大概の場合は平和村にはなりませんから、妥当な発言ですが「まるで対抗が出てくることが分かっているかのような発言をしていた」と言われて黒塗り対象になりやすい言葉です。

2人目の占い師がCO

次に図2から盤面がすすんで1周目終盤、3番が対抗占いとして出て1番に白だしした盤面。

図3f:id:linkedsort:20190130222347p:plain

自分に白を出してきた

3番が1番の自分に白だししてきました。自分は村人であって白だと分かっているので正解しています!


ここで慣れていないと、「自分に白だししてきた占い師が真に見える」ということを言い、信じて疑わない方も結構いますが、これは危険です。


まず3番の前にすでに5番が占い師として出ていて、この盤面2人目の占い師です。ここでは占い先に占い師がいるリスクはもうありませんので、破綻のリスクはなく、3番としては5番以外のどこに白を出しても破綻しません。


なので1番が選ばれたのはたまたまであるか、1周目の発言で印象がよかったと狼陣営に思われた可能性があるか、くらいだと考えます。


つまりここではほとんど真目は5番・3番ともにフラットという状況で、5番が発言の終っていない6番に白だししている局面から、わずかに真目が高い、という印象です。しかし5-6の2狼もあるので結局フラットにみるのが普通です。基本的には発言の精査で真偽を判断していきます。



1日目の昼・2周目の進行

盤面は変わらず2周目の発言順を迎えたとき、いままでの占い結果と発言を踏まえて考察をのばしていきます。

ここで見るべきポイントは、

  • 5、3番の両占いの単体発言精査。破綻している発言がないか。例えば5番が6番を怪しくみる、あるいは3番が1番を怪しくみるような発言は自分自身の占い結果と矛盾しているため、非常に黒い発言ととれます。
  • 5番を狼と仮定した場合の相方位置。ここでは6番に白出し特攻している形なので特に5、6番の発言を精査します。6番が黒ければ、5番があやしいということになりますね。
  • 3番を狼と仮定した場合の相方位置。3番の白だし先は村人の自分ですので相方はほかにいます。3番の発言は初周しか聞けていないので、2周目の発言を聞くまでわからない部分もあるかもですが、可能な限りの黒要素、白要素を拾います。


また5番は2周目の発言で対抗占いの3番の黒要素を挙げてくると思いますが、これが妥当かどうかの精査も重要です。同意できなければその意見を村に伝えて考察を伸ばすべきでしょう。

投票

そして村の精査の結果、今回は3番への投票が上回り、3番を吊ることになったとします。

図4f:id:linkedsort:20190130222436p:plain

ここで3番は遺言を残します。ここで遺言が黒いか、白いかをよく聞いておきます。初日につられることは誰にとっても悔しく、素直な感情が出やすいので、ここでの発言の印象はかなり重要です。


しっかりと考察を言い残して村の勝利を願って死んでゆくか、ほとんど何の考察も落とさないかは大きな違いになります。ただニセ占いがつられたとしても、村をなるべミスリードするために最後の頑張りをみせるところですので、発言の真偽については神経をとがらせて聞いておく必要があります。

1日目の夜

1日目終了後の夜では、いくつかのパターンがあります。

初日に真占い師を吊ってしまった場合:

初日に真占い師、すなわち村人の1人を吊ってしまった場合、あと一人の村人を噛めば残りの村は村人陣営2人、狼陣営2人で狼側の勝利になります。

ゲーム終了を防ぐためには狩人が護衛を成功させる必要があります。人狼は2人残っていて村側は残り3人です。狩人は自分以外の2人のうちどちらかを守ることになりますが、この場合狩人もニセ占い師を真占い師だと思っていてこちらを守ってしまう場合があり、非常に厳しい状況です。

初日にニセ占い師が吊れた場合:

狩人は残った占い師が真だと思ったら、占い師護衛が安定でしょう。人狼陣営としては、占いが護衛される率が高いわけですから、ほかに一番白く思われているところを噛みに行きます。狩人が透けていれば、狩人を狙って噛みに行きます。狩人を引き当てれば絶対に護衛されませんからね。


狩人はそれを読んで、より噛まれやすいところを護衛しにいってもよいですが、真占いが噛まれると大変になります。6人局では真占いを吊ってしまっていたら負け確と切り捨てて、残っている占い師を真置きして守るのが安定行動ですね。


2日目の昼の進行

夜に6番が噛まれて、2日目の朝を迎えました。

図5f:id:linkedsort:20190130222724p:plain

まず6人局で4人残って朝を迎えた場合、必ず1狼は落ちています。すなわちこの場合6番の自噛みはほとんど人狼側に利がないため、3番が狼であったと確定していると考えてよい盤面です。


もし2人狼残っていたら、4人になった時点で人狼陣営勝ちでゲーム終了です。人狼側と村側が同数になったら人狼勝ちが決定します。


そして2日目の占い結果が2番白、と出されたとしますと、もう1番目線は4番黒確定ですね。


しかし油断してはいけないのが、2番と5番にとっては狼が1番か4番かまだ分からないということです。自分が1番で、自分が白であることを知っていますが、2番と5番にはそれが分かっていないということです。


ここで真占い師確定の5番が黒を見つけてくれていれば話が早かったのですが、白結果が出たとなると一気に際どい盤面になりますので油断できません。

狩人COしてくる狼

ここで4番は「狩りCO、5守り」とチャットしてきます。4番は1番の自分目線、黒確定なのでニセ狩り確定ですが、2番と5番にとってその真偽は分からないことに注意してください。

図6f:id:linkedsort:20190130222739p:plain

これは仮に6番が真の狩人であった場合は乗っ取りが完璧に決まり、1番および村は窮地に追い込まれます。

村側としてははっきり4番がニセであるという証拠を示すことがこの時点で不可能になっています。このときはもう必死に3-4のライン考察や4番単体での黒目を挙げて必死に村を説得するしかないですね。盤面上では村負け濃厚です。真狩人を噛まれると大変ですよね。


仮に6番ではなく2番が狩人であれば、2番が狩人CCOします。この場合2番は真占い師から白をもらっている確定白位置なので、嘘をついていないことは確実です。すなわち4番がニセ確定して村の勝利が確定します



まとめ

以上が6人初心者局で「村人」を引いた場合の基本的なゲームの進行です。実際には発言による様々な展開の違いがあり、安定的な進行になることは実際は少ないと言えますが、考察の出発点として通常の進行が頭にあると考えやすいので覚えておくとよいと思います。


それでは楽しい人狼殺ライフをエンジョイしていきましょう


最後に一言。このゲームは自分だけが優秀であったとしても勝てません。村人にはいろいろな人がいます。そこで勝ちにこだわりすぎるとだまし合いというゲームの性質上ギスギスしてしまいます。勝ちにこだわるのはほどほどがよいですよ!